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女性手帳って何さ? [考えてみた]

twitterのタイムライン上で異様に盛り上がっていた「女性手帳」のお話。

ちょうど新聞、ネットを見ていなかったので、初めは何のことやらと思っておりました。また誰かが「女は産む機械」なんてバカなことを言い出したのか? と思っていたら、ところがどっこい。内閣府による有識者会議で出た提案だったようで。

じゃあじゃあ、議事録やらを読んでみないと真意はわからないではないのと思って、議事資料を拾ってきました。

少子化危機突破タスクフォース(第3回議事資料)
http://www8.cao.go.jp/shoushi/taskforce/k_3/index.html

しかし、「少子化危機突破タスクフォース」なんて命名された会議からして、読んでぶっ倒れそうになりましたが、誰が命名したんだろうなあ。これはユーモアなのか? ふざけているのか? 本当に真剣なのか? センスないなあというのが第一印象。

タスクフォースって、軍事用語なのではないかと。
こんな言葉を選択する人ってどんな人なんだろうと、まずは妄想にふけりました。
……その妄想内容は想像にお任せしますが^^;

さてこの会議には、開催にあたっての文章があります。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/taskforce/index.html#k_2

それを読んでみると、論議の前提としているのは「3」にあたるようです。

「3 検討事項タスクフォースの検討事項は以下のとおりとする。
(1)家族形成に関する国民の希望が叶えられない次の阻害要因の解消方策(※)
・「結婚・妊娠・出産・育児」の4つの段階の阻害要因
・「出産・育児」については、第1子、第2子及び第3子以降ごとに異なると考えられる阻害要因
(2)家庭と地域における子育ての向上に向けた支援の在り方
(3)早急に取り組むべき具体的方策
(4)その他取組の推進に必要な事項

※平成22年の合計特殊出生率は1.39となっているが、厚生労働省社会保障審議会の試算(平成19年1月)によると、結婚や出生に関する国民の希望が全て叶った場合の合計特殊出生率は1.75程度になると考えられている。」

この検討事項を読んでから、第3回の議事資料を拾うと。。。

●山形県知事吉村美栄子さんからは
「山形県における結婚支援の取組みについて」

●日本ナクドナルドホールディングス株式会社代表取締役会長兼社長兼CEO原田泳幸さんからは
「日本マクドナルドの取り組みと少子化対策への提言」

●中京大学 現代社会学部教授 松田茂樹さんからは
「企業や地域の結婚・子育て支援について」

●横浜市長 林文子さんからは
「子どもを産み、育てることに希望と誇りを持てる社会に ~ 大都市 横浜の実践 ~」

その他の資料として
●妊娠・出産検討サブチーム報告
●少子化危機突破タスクフォース/妊娠出産検討サブチーム 開催実績及び今後のスケジュール


第1回目から議事資料を見て女性手帳が出現するまでの経緯を辿ってみたのですが、この「妊娠・出産検討サブチーム」がミソのようです。なのでチームの構成員は誰なんだろうと探してみたのですが、それはちょっとわかりませんでした。

明治大学政治経済学部教授 日本人口学会会長の安藏伸治さんがリーダーになっているようなことは確認できましたが。

とりあえず第3回の資料のそれぞれの表題を眺めると、なんとなくわかってくると思います。とくに山形県知事さんと中京大学教授の資料の表題。

そこにあるのは「結婚」という文字です。

私の頭がトンチンカンなのかもしれませんが、まず思ったのは「結婚=少子化対策」ってあるのかな? っていうことでした。

いまや「できちゃった結婚」が普通に語られているのに、「結婚=少子化対策」はおかしいだろうと。

結婚したからといって子どもができるわけじゃなし、子どもができたから結婚する人もいれば、結婚しなくても子どもを産む選択をする人がいるのだから、「結婚=少子化対策」は意味をなさないと思いました。

ここからもうすでに頭にはたくさんの?マークが飛び交います。

もっとも資料をちゃんと読めば、少子化の一番の問題点は経済にあるというのをわかっているということがわかるんですよ。
男性の給料が安いとかね。だから結婚できない。
だったら女性も働いて経済性を高めて、出産のモチベーションを作ればいいと思うのに、そこで女性のキャリアを打ち消すような社会があるから、女性が妊娠出産に踏み切れないという現状がある。

また結婚したって家事や育児に参加しない夫がいるから、妻に負担が多大にかかることになり、妊娠出産に踏み切れないという背景がある。

上がらない給料、家事や育児に参加しない夫、それを助けることをしない企業。

少子化の理由はまさにそこにあるのに、資料をのなかでもそれがわかっているのに、出てきたのが「女性手帳」という……なんだこれ? な経緯なのですよ。笑ってしまいました。


この「妊娠・出産検討サブチーム」の報告書、第1回目からくらくらします(笑)

え~い、コピペ。


妊娠・出産検討サブチーム(第1回)における主な論点

妊娠・出産の知識普及・教育

・各国ごとの妊娠する知識についての認知度に関する調査によると、先進国の中で日本は一番最下位であり、後進国を含めてもトルコの次に2番目というように知識が付与されていないのではないか。
・思春期には、避妊のことのみが教育されており、妊娠についての教育はされてこなかったのではないか。
・公教育、普及啓発、自治体の取組など、知識普及や教育については、様々な段階で手段を検討すべきではないか。
・公教育では、小学校、中学校及び高等学校と様々段階に応じた教育の仕方があるのではないか。
・普及啓発については、リーフレットや母子手帳に類するものとして、例えば「女性手帳」(仮称)を配布することが効果的ではないか。また、子宮頸がんワクチンの接種に際して、こうした知識の普及啓発をすることも方法の一つとして検討してはどうか。
・自治体の先駆的な取組について紹介し、そうした自治体を国が支援することも考えるべきではないか。
妊娠・出産に関する相談・支援体制
・産婦人科に行くのは非常に敷居が高く、抵抗感があるため、改善できないか。

産後ケアについて

・地域における産後ケア体制の構築が必要。特に都会においては必要性が高い。レスパイトとアウトリーチで出かけていくというような全体の体制を作っていくことが必要ではないか。
・アウトリーチのアクセスの最初は、助産師、保健師、産婦人科医など専門家が診て、その後、団塊の世代やいわゆるサポーターのおじいちゃん、おばあちゃんも含めてできるような仕組みが重要ではないか。

不妊治療について

・不妊治療に関する研究班の報告書が出たが、これについては、今後、厚生労働省の検討会の専門的な議論が進められるので、その議論を見守るべきではないか。

「妊娠・出産」ということに絞ってものを考えてしまっているから、こういう発想しか出ない、それがよくわかりますよね。妊娠・出産というと女性のもの。だから女性に啓蒙しようという発想なのです。

とくに、女性には何の知識がないと考えているその視点には驚きを隠せません。

これって少子化対策になるのかなあ。

そこで第3回の会議に出された「妊娠・出産検討サブチーム」のパワーポイントの資料を見る。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/taskforce/k_3/pdf/s4.pdf

そこにあるのは、
『少子化対策は、これまでは、「子育て支援」と「働き方改革」が中心的な取り組みであり、『子ども・子育て関連3法』の成立など一定程度の成果。
一方、出生率への影響が大きい「結婚・妊娠・出産」に係る課題については、取り組みが弱い。』との文言が。

「子育て支援」と「働き方改革」には一定程度の成果があったとの認識があるそうです。へえ。知らなかった。待機児童が多いとされている保育園の問題なんて、改善してないんじゃないの?

そして、
『「結婚・妊娠・出産支援」を大きな柱として打ち出し、『3本の矢』で推進。これにより、結婚・妊娠・出産・子育てまで「切れ目のない支援」を目指す。』

要するに、直接的に「妊娠・出産」の支援をすれば、少子化対策になると考えているのです。

女性は自分の身体のことをよく知って、「いつ出産したらいいのか」、よく知りなさいと。

『思春期には、避妊のことのみが教育されており、妊娠についての教育はされてこなかったのではないか』というのはわかるけれど、だから何? 

結局、歳をとると出産は難しくなるんだよと。それまで健全な体を維持しなさいと。

そんなことがこの資料から読み取れます。


何だこれ(笑)


絵に描いた餅というか、小田嶋隆さんが『「女性手帳」というパルプ・フィクション』という記事を書いていたけど、安倍さん……大丈夫かな~。


あきれてものが言えません。





さて、この会議のなかでも、少しだけ癒された北澤豪さんの資料。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/taskforce/k_2/pdf/st1.pdf
とりあえず、サッカー好きだから、私はこの程度は許しますよ~^^; どうでもいい話だけどさ。




次は橋下某氏と東某氏の話に触れるかなあ。


おしまい。
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